ミニルーターMM100(No.28525)用の固定治具を作ってみた

プロクソン(PROXXON)のミニルーターMM100(No.28525)を持っています。

ミニルーターMM100(No.28525)

今度、これで看板や表札などの文字を掘ってみたいと思います。でも、片手でミニルーターを持って木材を加工しようとすると、先端のビットが回転の反動で跳ね返って、加工材の思わぬところを傷つけてしまったりして、文字をきれいに掘ることができません。

うまく掘る方法がないかとネットで検索したところ、ミニルーターを固定するための治具を使うと、よいことがわかりました。

調べてみると、プロクソン(PROXXON)には、次のようなルーターアタッチメント(No.27565)という商品がありました。でも、どうやらこれは別のミニルーターに用いるもので、 MM100(No.28525)には適合していないようです。

ルーターアタッチメント(No.27565)
ブロクソンのHPより https://kiso-proxxon.co.jp/publics/index/20/detail=1/b_id=138/r_id=41/#block138-41


そこで、MM100(No.28525)用の固定治具を自作することにしました。

鋼材は加工が難しいので、アクリル板を利用します。
加工した組立て前のパーツと用意した金具がこちら。
固定治具のパーツ
白いのがアクリル板です。家に厚さ5mmのアクリル板があったので、接着剤で貼り合わせて厚さ10mmの板にしています。そして、10cm×15cmの大きさのアクリル板から、次のようにパーツを加工しました。
固定治具のパーツの形

加工手順は、
 ① 一枚の板を赤色の線に沿って二つのパーツに切断します。 
 ② 二つのパーツを両面テープで貼り合わせ、ドリルで位置が共通の孔を開けます。アクリル板は熱に弱いので、ドリルで普通に穴をあけると溶けてしまい、孔の形が歪んでしまいます。ドリルの刃は上下にアゲサゲして、冷ましながら少しずつ穴を深くしていきましょう。大きい孔は、先に細い刃で孔を開け、徐々に太い刃に変えていきます。そうしないと、ドリルの回転力が摩擦抵抗力に負けて、ドリルの回転が止まってしまう場合があります。位置が共通の孔を開け終えたら、貼り合わせたパーツを剥がして、位置が共通でない孔を開けます。
 ③ 図の上部のパーツの側面にドリルで穴を開けます。初めにボルト径の0.8倍くらいの太さの刃で奥まで開けます。次にボルト径と同じ太さの刃で、穴の入り口側を広げます。最後に穴の奥の広げていない穴に雌ねじ切りをします。
 ④ 青色の線に沿ってパーツを切断します。

  • ここで、孔は貫通した"あな"、穴は貫通していない"あな"を指します。 
  • ドリルにはボール盤(卓上)を使いました。垂直が保てるので、精度が悪くても問題が起きません。
  • 切断にはテーブルソウ(小型)を使いました。切れ目の奥端は鉛直に切れないので、小さな手鋸で補正しました。

パーツを金具で組み立てると、こうなります。
組み立てた固定治具

上部のパーツはこのような構成になっています。
固定治具の上部の様子

ミニルーターをセットすると、こうなります。
固定治具にミニルーターをセットした様子

固定治具にミニルーターをセットした様子
抜けたり緩んだりしてほしくない金物は接着剤で固定しました。
完成です。

一番下の台に手を添えて、固定治具ごとミニルーターを動かします。
定規を添えれば直線も掘れます。

こんなのを掘ってみました。
文字彫り

文字彫り工程



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